遮断周波数
同軸ケーブルの仕様書には、「遮断周波数」や「カットオフ周波数」という項目が記載されていることがあります。当社の製品サイトでは「最大使用周波数」を用いています。これは当該ケーブルで正常に信号を伝送できる周波数の上限の目安を示すものです。
遮断周波数を超えると、信号が急に止まるわけではありませんが、
·伝送損失が急増する
·反射や歪みが増える
·信号の再現性が悪化する
といった問題が起こりやすくなります。
遮断周波数は主に次の要素で決まります。
·外部導体の内径:D
·内部導体の外径:d
·絶縁体の比誘電率:εr
遮断周波数f_cの概算式を以下に示します。

遮断周波数は通常TE11モードが発生し始める周波数を指し「ケーブルが細いほど(D+dが小さいほど)遮断周波数は高くなる」という傾向があります。
当社の主なケーブルの遮断周波数の計算値を以下に示します。
| 名称 | 型番 | 遮断周波数 |
|---|---|---|
| セミリジッドケーブル | SX-09 | 156GHz |
| SX-12 | 110GHz | |
| SX-22 | 61GHz | |
| SX-36 | 34GHz | |
| セミフレキシブルケーブル | SXL-12 | 113GHz |
| SXL-22 | 64GHz | |
| SXL-36 | 35GHz | |
| フレキシブルケーブル | SWF-12 | 112GHz |
| SWF-18 | 113GHz | |
| SWF-30 | 64GHz | |
| SWF-40 | 41GHz | |
| SWF-60 | 26GHz |
実際の遮断周波数は「TE11モードが出る境界」なので、製造公差・偏心・表面粗さ・コネクタとの接続部などにも影響され、計算より低い値になることが多いです。ケーブル選定の際は個別仕様書を参考に、伝送信号の周波数に対して余裕のある製品を選定してください。