同軸ケーブルの性能指標

技術部 福田 裕実

同軸ケーブルは、高周波信号を伝送するために広く使われているケーブルです。同軸ケーブルの性能を理解するには、以下の特性を知ることが重要です。
 
·特性インピーダンス(Ω):同軸ケーブルの材質や構造によって決まります。代表的な同軸ケーブルの特性インピーダンスは、50Ωと75Ωです。
 
·減衰量(dB⁄m):ケーブルの長さ1mで信号が減衰する量を電力の比で表します。周波数が高くなるほど減衰量は大きくなります。
 
·VSWR:Voltage Standing Wave Ratio(電圧定在波比) の略で、定在波の最大電圧と最小電圧の比を表します。同軸ケーブルにおける反射を表す指標です。
 
·最高使用温度:連続して使用できる最高温度を表します。絶縁体材料の耐熱温度(ガラス転移点)に依存します。
 
·最小曲げ半径:ケーブルを繰り返し曲げることができる最小の半径です。
 
これらの特性を理解することで、用途に合った同軸ケーブルを選ぶことができます。

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