WSCが目指した3つの「低」

企画開発課 等々力修司

「低」という字だけを見るとあまりポジティブな印象を受けませんが、電子機器では
「低」を極限まで追求して高みを目指すことがあります。
ソーラー充電モジュール WSCシリーズ」も様々な「低」を追求していますが、今回はWSCシリーズが目指した3つの「低」を紹介します。
 
1:「低」ノイズ
 WSC2001,WSC2001EX,WSC10008では無線機器への影響を極力抑えるように低ノイズ化設計(EMI対策)をしています。
独立型のソーラー電源で動作するIoT機器等では無線でデータを送受信する場合が多く、
電源部のノイズが無線通信を妨害してしまう可能性があります。特に充電部では通常DCDCコンバータを使いますのでスイッチングノイズが放出されます。
WSCシリーズもDCDCコンバータ部がありますが、放出されるノイズが低くなるように設計されています。電波の弱い特定小電力無線機器にも悪影響を与えないような性能を目指しました。
 

 
2:「低」消費電力
 ソーラー充電モジュールで低消費電力化を行うと次のようなメリットが得られます。
① 充電効率アップ
② 待機時、不日照時(夜間・曇天時)のバッテリーからの消費を低減
 
① は発電量に対して消費電力が小さいので影響もあまり大きくありませんが、②は
影響が大きい場合があります。ソーラーシステムで発電していない状態では、充電コントローラーがバッテリーを消費してしまいます。この消費電力を抑える事で長期間の待機を可能にします。これは、非常用電源システムや設置前のソーラーシステム(街路灯や表示板など)では非常に大きなメリットを得られます。充電コントローラーの消費電力が小さければいつの間にかバッテリー容量が無くなっていたという事態を避けられます。
 WSCシリーズの待機時消費電流は約150µA(条件によって異なる)と低消費電力設計になっています。
 

 
3:「低」価格(と高品質)
 ワカ製作所製「ソーラー充電モジュール WSCシリーズ」は当社の強みを活かした社内設計、社内製造により低価格と高品質を両立しています。
 

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